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新潟県工業技術総合研究所は、工業系の技術支援機関です。

中空状微小針アレイ(12針)の樹脂成形に成功しました

             ~ 患者に優しい医療器具への応用を目指し研究開発を進める ~

 戦略的基盤技術高度化支援事業(通称サポイン、テーマ名:「超微細成形技術によるシート型微小針アレイの開発」)の成果として、高さ1200µm*1.2mm)、先端外径90µm、内径60µmの中空状微小針アレイ(12針)の樹脂成形に成功しました。
  
(*) µm(マイクロメートル)1000分の1ミリメートル

 プロジェクトでは昨年、高さ500µm、先端外径90µm、内径80µmの樹脂成形技術を確立しましたが、医療関係者からのアドバイスに基づき、針を更に高くするとともに刺通性向上のため先端を鋭利(斜めにカットした形状)にする技術開発に着手。シミュレーション解析・金型加工・樹脂成形技術の高度化を図ることにより、昨年実績の2倍以上の高さを得るとともに鋭利な先端形状を実現しました。

 共同研究体では、この微小針アレイを注射や薬液注入等の医療器具に応用し、痛みの少ない、患者に優しい、QOL(quality of life)向上に資する医療器具の提供を目指し、今後も研究開発を進めていく予定です。

 
 
 
樹脂成形品(12針アレイ)        針一本を拡大
 高さ1200μm(1.2mm)、先端外径90μm、内径60μm


応用製品のイメージ(薬液注入品)

【共同研究体 構成企業・機関】
 山田精工㈱(魚沼市)、㈱新潟プレシジョン(十日町市)、ケイセイエンジニアリング㈱(燕市)、国立大学法人新潟大学、国立大学法人東京大学、新潟県工業技術総合研究所、財団法人にいがた産業創造機構


 連絡先:新潟県工業技術総合研究所 下越技術支援センター
     TEL025-244-9168



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