工業技術総合研究所では、ものづくり企業との共同研究開発や技術的な問題解決など、企業に対する様々な技術支援を行っています。この度、平成24年度公益財団法人JKAの補助事業により、中越技術支援センターに標記装置を導入して、支援体制を充実しました。


○蛍光Ｘ線分析装置は、製品や原材料などの試験品に含まれる成分（元素）の種類や含有量を測定する分析装置です。
使用例：はんだの成分を分析する。（鉛など有害成分の有無を評価する）
液体（水溶液、油剤）をそのまま分析する。（塩素など錆の原因成分の有無を評価する）
鋼材中の窒素含有量を分析する。（旧装置ではできなかった）

○振動試験機は、様々な製品の耐久性を評価するために、試験品に振動を与える装置です。
使用例：自動車部品など振動する場所で使う機械、電子部品などに振動を与え、振動後に正常であるか評価する。
清酒の瓶やシリコンウェーハなどの製品を入れた容器（ダンボール、プラスチック容器）に振動を与え、試験対象の製品が壊れないかなどを評価する。
今回導入した装置は、旧装置に比べて、加振力（加速度を加える力）が３倍になるなど、高度な要望に応えられる装置です。

○両装置とも稼働率が高く、県内企業の技術力、競争力の向上に資するものと期待されます。


導入した振動試験機（左）、蛍光X線分析装置（右）

本件についてのお問い合わせ先：
工業技術総合研究所 中越技術支援センター
長岡市新産4-1-14
TEL：0258-46-3700　FAX：0258-46-6900
専門研究員　毛利敦雄　主任研究員　木嶋祐太