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小規模研究速報「各種獣毛断面データの収集」



チンチラ
出典:http://www.photolibrary.jp/

  動物系の繊維状異物の鑑別を、より迅速かつ明確に判定するため、各種獣毛断面データの収集を行いました。

 繊維産業で広く使われている毛として、ラム、カシミヤ、キャメル、アルパカ、アンゴラ、チンチラについて、透過光による光学顕微鏡観察、走査型電子顕微鏡による毛髄ならびにスケールの観察を行い、動物種の鑑定に有効な観察手段の検討を行いました。

 キャメル、アルパカ、アンゴラの三種については、毛髄の構造に明確な構造上の違いがあり、獣毛を長手方向に切断し、毛髄を電子顕微鏡観察することで同定できることが判りました。


キャメル(左)とアンゴラ(右)の毛髄構造


 ラム(羊)とアルパカ(山羊)については、明確な毛髄構造がなく、断面を観察しても明瞭な違いは見られませんでしたが、注意深く観察すると、コルテックス(Cortex)構造の違いにより、カシミヤの方が、ラムに比べ、細かな線条や一つのスケールが長いことを確認することが出来ました。(毛髄が観察される羊もありますが、殆ど流通していません)


カシミヤ 出典:日本カシミヤ協会       カシミヤの断面構造
                     (細かな線条と長いスケール)


ラム            ラムの断面           
    出典:http://www.photolibrary.jp/

 毛髄の観察は、直径10~20µmの毛を長さ方向に切り取る作業が必要で、極めて熟練を要するものですが、DNA分析をせずに動物種を同定できる便利な試験方法であることが確認できました。

 アンゴラとアルパカについては、光学顕微鏡の透過光観察でも毛髄を観察することが出来ます。
※ 依頼試験手数料:5,560円/試料(走査型電子顕微鏡観察)
(きれいな観察断面を得るのに相当な試行錯誤が必要な試験ですから、ある程度の余裕を持って試験依頼を行ってください。)
 依頼試験手数料:2,460円/試料(光学顕微鏡観察)


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