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洗濯についてNo.3:洗濯方式で汚れ落ちに差はあるの?


 これまでドラム式洗濯機とパルセーター式洗濯機を用いて、各種繊維素材に対する洗濯試験を行い、各素材がどのくらい縮むのか(第1回)、繊維表面の乱れに差はあるのか(第2回)について情報提供してきました。今回は洗濯方式による汚れ落ちについて、検証しましたので、ご紹介します。

洗濯方法

 前回と同じ条件のJIS L0217-1995 付表1 記号別の試験方法-洗い方(水洗い) 103法を参考に1回洗濯しその後、平干しにて自然乾燥しました。

汚れ付着布の作成

 汚れの付着状況を均一にするため、同一条件で水溶性の汚れ(醤油、ソース)と油性の汚れ(マヨネーズ)、泥汚れ(高松油脂(株)製 汚れ試験用人工汚染土)を綿のJIS添付白布に付着させ、24時間(20℃、65%RH)の環境下で保持した後、洗濯試験を行いました。汚れを付着した写真を図1に示します。


図1 汚れの付着布


結果

 ドラム式とパルセーター式の洗濯機でそれぞれ洗濯した後を比較した結果を図2、図3に示します。

 
図2 ドラム式洗濯後        図3 パルセーター式洗濯後


 この汚れについてJIS L0805に規定する汚染用グレースケールにて色差を比較判定した結果を表1に示します。水溶性の汚れ(醤油,ソース)については,両方の洗濯方式ともきれいに汚れを落としていますが,油性の汚れ(マヨネーズ)と微細粒状物質が繊維の奥へ進入した不溶性汚れである人工汚染土については,両方ともある程度残っています。今回の実験の結果から,ドラム式とパルセーター式の洗濯方式による汚れ落ちの差は見られませんでした。すなわち、今回の洗濯機では洗浄力に差はないようです。


       表1 洗浄力試験結果
  ドラム式 パルセーター式
マヨネーズ 4-5級 4-5級
醤油 5級 5級
ソース 5級 5級
人工汚染土 3-4級 3-4級


トピックス

 先日、JIS 試験方法が改訂され、ついに家庭洗濯試験方式にドラム式洗濯が採用されました(JIS L1930:2014 繊維製品の家庭洗濯試験方法)。JISの試験方法も時代に合わせた試験方法が常に整備されています。



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