12年間、庁舎の清掃を担当してくださっていたビル管理会社の女性が今日、退職されました。
彼女は毎朝、7時半過ぎから8時半まで入り口の玄関ドアのガラスを拭いています。どんなに寒い日や暑い日でもやっています。そんなに時間をかけなくてもいいのに思うのですが、彼女のやっていることはガラスふきだけでは無いのです。
登庁する一人一人にしっかり立ち止まり、「おはようございます」と笑顔で挨拶をしてくれます。用があって8時半より遅くに登庁する時があると、すれ違った廊下などで挨拶をしてくれます。そう、彼女は誰が朝登庁し挨拶したかすべて記憶しています。しばらく出張や休みで朝会わなかった時は、「〇〇さんは最近お見かけしませんが?」と気を遣ってくれます。
彼女はただ者ではないと思いませんか。気づいている職員はどれくらいいるか解りませんが、このことに気がついた人は、ただただ感動です。
こんな彼女の行う清掃は「頬ずりできるくらいきれいなトイレ」になるのです。サービス業の鏡ですね。
当研究所も技術における行政サービス機関です。彼女に学ぶことは多いと実感しています。
来週から朝にあの笑顔が見られないのが寂しいのは、私ばかりではないでしょう・・・。
所長ブログ