日本自転車振興会

補助事業名「平成18年度公設工業試験研究所の設備拡充補助事業」

完了報告

 

【 補助事業の概要 】

 新潟県では中小企業の技術水準の向上を図るため、研究開発や依頼試験、機器貸付等の技術支援事業を行っている。これら事業を円滑に推進するために本事業を行った。本事業では「蛍光X線分析装置」を新潟県工業技術総合研究所に導入し、中小機械工業等の製品開発力や生産技術力の向上を目指すものである。

 導入した機器により、分析時間が短縮され、高精度な分析が可能となる。また従来対応できなかった元素分布(マッピング)分析や微小領域の分析が可能となる。各種工業材料等の分析に活用し、技術支援事業を実施することで県内中小機械工業等の製品開発力や生産技術力の向上に役立てる。

【予想される事業実施効果】

「蛍光X線分析装置」が下越技術支援センターに設置されたことにより、工業材料等の分析設備が充実し、新潟市をはじめとする下越地域および県下全域の機械工業等への技術支援が強化された。工業材料等の分析は新製品開発や高付加価値製品開発のほか、標準化や品質管理、トラブルの原因究明といった企業の生産活動には必須なものであり、当所への技術相談、支援依頼は多い。導入された設備による高度な機能に当所のノウハウを交え、各種技術支援事業を実施することで県内機械工業等の新製品開発や高付加価値製品開発、生産技術等の向上が図られ、地域産業の活性化が期待される。

【本事業により導入した設備】  

蛍光X線分析装置

設置場所 新潟県工業技術総合研究所 下越技術支援センター

用途 金属からポリマーまで広範囲にわたる工業材料等の分析・評価を行う。
    測定元素B(ホウ素)〜U(ウラン)。
    CCDによる試料位置の確認。マッピング分析が可能。

 本装置は、物質中に存在する元素から放出される特有の蛍光X線を測定・分析することによって物質の元素組成同定および各元素の量を特定する装置です。固体、粉体、液体試料を対象にB(ホウ素)〜U(ウラン)元素の分析が可能です。また最小スポット径500μmでの特定位置分析およびマッピング分析が可能です。

 

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