●工業技術総合研究所(下越技術支援センター）では、もみがら炭の撥水性能のメカニズム解明、消臭効果、各種特性についての技術支援を行いました。

●このもみがら炭を用いた姉妹品としては、オイル流出事故現場などでの液体吸着用途としての製品（商品名：オイルワイパーおよびロードワイパー、H23年度新潟県技術賞受賞、“Made in新潟”登録）があります。先の震災で簡易トイレ用途での需要が高かったことを受け、高分子ゲルと組み合わせて減容化および液体に対する消臭性能をアップしたものがこの新製品です。

●ゼオライトや活性炭などの一般的な消臭剤では、水に沈む、またはすぐに吸水してしまうため、水分を含む糞尿や食品に対してはほとんど消臭効果がありません。しかしこの新製品では最初に水分を高分子ゲルで吸水・ゲル化し、ゲルの外側にもみがら炭の層を形成することにより消臭効果を発揮します。開発した撥水性のもみがら炭を用いることにより上記が可能となりました。

●主に簡易トイレ用途として、防災意識の高い関東・仙台を中心にすでに引き合いがあり、現在量産体制を整えているところです。