工業技術総合研究所が取り組んだ過去の研究成果事例を一部紹介しています。
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◆加工・材料技術 |
◆航空機用難削材の加工技術研究
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研究事業名:共同研究((株)山之内製作所) |
1 チタン合金の高速ミーリング加工に適した工具、および切削加工条件を提案した。
2 実際の航空機部品類似形状の加工に運用を試みた結果、従来方法と比較して加工時間の短縮を図ることができた。
3 切削工具に関して特許を出願。
キーワード:切削加工
>>研究概要(H20)(PDF) 273KB
>>研究報告書(H20) |
チタン合金製部品モデル |
研究開発センター、下越技術支援センター |
◆大型角筒形状の高精度温間プレス成形技術の開発
◆マグネシウム合金の次世代製品開発
◆複数工程で製作される情報家電向け多機能光学シート用成形金型の革新的工程集約を実現させる超精密切削システムの構築
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研究事業名:戦略的基盤技術高度化支援事業(経済産業省) |
1 オリジナルcBN工具の刃先部にスカイフ盤研磨を施し、表面が平滑で切れ刃稜線が明瞭な工具を作製した。
2 上記工具を用いて焼入鋼を切削した結果、切削面粗さは主軸を傾けた場合に顕著に改善された。
キーワード:切削加工
>>研究概要(H20)(PDF) 384KB
>>研究報告書(H20) |
スカイフ研磨していない工具 |
研究開発センター |
◆高度塑性加工技術による車両用シートフレーム部品の開発
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研究事業名:地域新生コンソーシアム研究開発事業 |
1 マグネシウム合金板に通電加熱することによる温間逐次成形技術の開発。
2 耐熱ゴムを圧力媒体とする温間対向圧力成形技術の開発。
3 意匠性の向上と軽量を両立させた車両用センターテーブルの開発。
キーワード:塑性加工、マグネシウム
>>研究概要(PDF) 576KB
>>研究報告書 |
シートフレーム |
研究開発センター |
◆ニッケルフリーステンレス鋼の実用化研究
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研究事業名:地域新規産業創造技術開発費補助金事業 |
1 圧延後、窒素吸収処理を行って、0.2〜1mmの板材を試作し、組織のオーステナイト化を確認した。
2 試作板材の特性を評価したところ、強度と耐食性については既存のステンレス鋼を上回った。
3 絞り加工性については既存のステンレス鋼に比べるとやや劣るものの、前回試作に比べ改善することができた。
キーワード:ニッケルフリーステンレス、表面処理
>>研究概要(PDF) 438KB
>>研究報告書 |
オーステナイト |
研究開発センター |
◆ファイバーレーザ等を用いた加工技術の研究
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研究事業名:都市エリア産学官連携促進事業
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1 吸収剤を塗布し吸収率を上げることで、50W-CWのファイバーレーザーで板厚100μmまでのマグネシウム合金AZ31について、切断・穴あけ加工できた。
2 50W-CWのファイバーレーザーを用いた切断加工の場合、AZ31板厚50μmで30μmから40μmの幅で切断できた。
キーワード:レーザー、切断技術
>>研究概要(PDF) 445KB
>>研究報告書 |
Mg合金板の切断 |
中越技術支援センター |
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◆センシング・制御・画像処理・ロボット |
◆画像処理を利用した鋳鉄品の外観検査の自動化についての研究
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研究事業名:共同研究(H20) |
1 鋳鉄品の外観検査に適した照明器具と照射方法がわかった。
2 凹状と凸状の欠陥を検出する画像処理ソフトウェアを開発した。
3 らせん状で省スペースの供給装置を開発した。
4 上記成果をもとに外観検査装置を試作した。
キーワード:画像処理、検査工程
>>研究概要(H20)(PDF) 561KB
>>研究報告書(H20)
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外観検査装置 |
研究開発センター |
◆匠の技を継承し発展させる技能伝承支援システムの開発
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研究事業名:創造的研究推進費研究課題(H20) |
1 ワークへの力加減等をリアルタイムに表示するシステムを開発した。
2 輝度信号の拡大により、熟練者と初心者の違いを強調できた。
3 検査工程における技の伝承のニーズは多業種に渡っている。
4 目視検査工程を数値化することの有用性が明らかとなった。
キーワード:分散、自動化
>>研究概要(H20)(PDF) 576KB
>>研究報告書(H20)
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研磨評価の例 |
研究開発センター |
◆グラインドゲージを用いた粉体塗料等の自動分散性評価装置に関する実用化研究
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研究事業名:政策型受託研究(H19)、共同研究(H18) |
依頼元と共同で第2次試作機を製作し機能評価を行って、駆動機構、照明装置、撮像装置、画像処理方法について商用化に向けた詳細仕様を導出しました。
キーワード:分散、自動化
>>研究報告書(H18)
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粒度ゲージ |
研究開発センター |
◆レーザー測長器の高精度・高付加価値化に関する研究
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研究事業名:共同研究(シンワ測定(株)) |
1 他社製品に比べて約2/3の時間で姿勢制御を行う墨出し器を試作しました。
2 同期検波方式で距離測定ができることを確認しました。
キーワード:レーザー、制御
>>研究概要(PDF) 429KB
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レーザー測長器 |
研究開発センター |
◆介護予防のための筋力向上トレーニングロボットシステムの開発
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研究事業名:人間支援型ロボット実用化基盤技術開発事業 |
1 人の代わりにロボットの機能や安全性を確認するための試験装置を開発しました。
2 ロボットに対しての電気安全性試験とEMC試験を行い、その結果を開発側にフィードバックしました。
3 ロボットの負荷を測定し、設定値とほぼ同じ値が得られることを確認しました。
キーワード:EMC、計測
>>研究概要(H19)
>>研究報告書(H19)
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イメージ図 |
研究開発センター |
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◆測定・分析技術 |
◆ここちよい打音・打感を有するゴルフクラブ開発に関する研究
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研究事業名:共同研究(H18) |
1 打音の時間−周波数特性を基に打音のここちよさ評価手法を確立。
2 打撃時においてシャフトから手へ伝達した振動から、打感がどのような特性に起因するかを把握。
キーワード:感性、音響解析
>>研究概要(PDF) 230KB
>>研究報告書(H18) |
ゴルフクラブイメージ |
研究開発センター |
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研究事業名:政策型受託研究(H19) |
1 ゴルフクラブヘッドの機械的特性(振動特性)と打音の音響特性の比較を行い、両者の関連を調べました。
2 打音の音響特性とその官能検査結果を比較することによって、ここちよい打音を有するための設計指針を提案しました。
3 上記成果から、打音の音響特性とヘッドの振動特性を基にした、ここちよい打音を実現するための開発プロセスを構築しました。
キーワード:感性、音響解析
>>研究概要(PDF) 167KB |
騒音計による打音測定 |
研究開発センター |
◆鏡面光沢度の測定方法に関する研究
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研究事業名:実用研究
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1 分光光度計を用いて、JISに基づいた相対的な鏡面光沢度の測定方法を実現した。
2 光沢度計による測定値と比較し、相関を明らかにした。
キーワード:分析、光沢度
>>研究報告書 |
分光光度計 |
下越技術支援センター |
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◆化学・表面処理 |
◆越後杉の炭素化物研磨剤による次世代プリント基板研磨技術の開発
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研究事業名:H20地域資源活用型研究開発事業 |
1 杉炭素化物による銅研磨で、より良い表面粗さになったのは、熱処理温度1200℃を使用した場合で、算術平均粗さ(Ra)が0.08であった。
2 炭素化物研磨剤に越後杉由来物質(未公開)を加えることで、研磨焼けや研磨粗さが改善された。
3 炭素化物および越後杉由来物質を用いた研磨技術で、プリント基板の反り伸びの発生が抑えられ、さらに鏡面化についても期待が持てることがわかった。
キーワード:越後杉、研磨
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研磨性能評価 |
中越技術支援センター |
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◆難研磨材料に対する電解砥粒研磨技術の実用化の研究
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研究事業名:共同研究((株)中野科学) |
1 ハステロイ、チタン、金型用材料について鏡面から得られる適正電解砥粒研磨条件を見いだすとともに研磨時間が短縮されました。
2 鏡面かつ傷や曇りのないパイプ内面の電解砥粒研磨プロセス技術を確立しました。
キーワード:電解研磨、砥粒研磨
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電解砥粒研磨イメージ |
研究開発センター |
◆マグネシウム合金の電解研磨に関する研究
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研究事業名:共同研究((株)中野科学) |
1 光沢度で800を越える電解研磨条件が得られた。
2 立体形状サンプルにおいても光沢のある表面が得られた。
キーワード:電解研磨、マグネシウム
>>研究概要(PDF) 429KB
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マグネシウム製品例 |
研究開発センター |
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◆ナノテクノロジー |
◆プラスチック製機能部品のナノレベル成形技術に関する調査
◆ナノ加工の精密バリ取りに関する研究
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研究事業名:共同研究(マコー(株)) |
メディア材質と粒度を変えて、凝集防止策の検討およびブラスト効果の確認を行い、検討したメディアにおいて微細加工形状を崩さずにバリ除去が可能なブラスト条件を見いだしました。また、メディアの残さ除去に関連する因子が明らかになりました。
キーワード:バリ取り、ウェットブラスト、超精密加工
>>研究概要(PDF) 584KB
>>研究報告書(H19)
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微細切削バリ |
研究開発センター |
◆ナノ加工技術を応用した超高速クロック素子の開発
準備中 |
研究事業名:JST 実用化のための育成研究課題 |
1 高周波基板に用いるAIN基板の加工特性に関する知見を得ました。
2 CrおよびAuリフトオフによって最小線幅30μmの伝送線路を形成することができました。
キーワード:ナノ加工、発光素子
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研究開発センター(レーザー・ナノテク研究室) |
◆ナノメートル領域までの表面粗さ測定を向上させる標準面実量器の製作
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研究事業名:JST 実用化のための育成研究課題 |
1 プラズマ処理および薬液管理によって、60nmパターン転写を実現しました
2 COP樹脂による60nmパターンの転写を確認しました
キーワード:測定機、実量器
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研究開発センター(レーザー・ナノテク研究室) |
◆超精密加工機による金型加工
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研究事業名:共同研究(サンアロー(株)) |
1 微細加工した金型による部品の試作、金型の表面処理及び、洗浄方法を検討し量産が可能であることを確認した。
2 視覚的な効果を分光光度計によって評価し、視覚的効果と加工時間の最適な条件を把握した。
キーワード:精密加工、金型
>>研究報告書 |
シャトル加工のイメージ |
研究開発センター |
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